三叉神経痛に対する高周波焼灼術の治療効果と安全性:系統的レビューとメタ分析
Therapeutic efficacy and safety of radiofrequency ablation for the treatment of trigeminal neuralgia: a systematic review and meta-analysis
JOURNAL
J Pain Res
Journal of Pain Research
YEAR
2019
Vol.12
AUTHORS
Wu H, Zhou J, Chen J, Gu Y, Shi L, Ni H
OVERVIEW — 概要
三叉神経痛に対するCRF・PRF・CCPRF(冷却連続高周波)を比較した34試験・3,558名の大規模SR/MA(2019年、Pain Physician掲載)。穿刺経路(卵円孔・正円孔・翼口蓋窩)と温度設定(66〜80℃)の違いによる有効性・安全性の差異を詳細に分析した。三叉神経痛高周波療法の最大規模のエビデンス統合。
CONCLUSION — 結論
PRFはCRFと治癒率で有意差なし。CCPRFはCRFより有効性で劣るが安全性で優れる。穿刺経路では正円孔(FR)・翼口蓋窩(PPF)がFOより安全。温度設定では66〜80℃がより高い効果を示すが安全性は低下。三叉神経痛に対する高周波療法の選択は、患者の疼痛パターン・感覚障害リスク許容度・術者の経験を考慮した個別化が必要。
主要な知見
34試験・3,558名を対象とした大規模SR/MA
PRFはCRFと治癒率で有意差なし(PRFの方が安全性で優れる)
CCPRFはCRFより有効性で劣るが安全性で優れる
穿刺経路:FR・PPFはFOより安全(有効性は同等)
温度設定:66〜80℃が55〜65℃より高効果だが安全性は低下
Dr.Pain のコメント
3,558名という大規模データは三叉神経痛RFAの最も信頼性の高いエビデンスの一つ。穿刺経路と温度設定という手技的要素が転帰に大きく影響することは、術者の技術と経験の重要性を示している。PRFの安全性の高さは、特に高齢者や全身状態不良患者への適用で重要な選択基準となる。
臨床的示唆
三叉神経痛に対するRFAでは、PRFは安全性が高いが長期効果はCRFに劣る可能性がある。穿刺経路はFR・PPFが安全性の観点から推奨。温度設定は有効性と安全性のトレードオフを考慮し、中等度温度(68〜70℃)が実践的な選択。
アブストラクト(原文)
三叉神経痛に対するCRF・PRF・CCPRFを比較した34試験・3,558名の大規模SR/MA。PRFはCRFと治癒率で有意差なし。CCPRFはCRFより有効性で劣るが安全性で優れる。穿刺経路では卵円孔(FO)・正円孔(FR)・翼口蓋窩(PPF)を比較し、FR・PPFがFOより安全。温度設定では66〜80℃がより高い効果を示すが安全性は低下。
MeSH TERMS
論文へのアクセス
※ 全文閲覧にはジャーナルの購読が必要な場合があります。PubMed Central (PMC) で無料公開されている場合はPubMedページからアクセスできます。
関連論文(5件 / 関連度順)
開胸術患者における傍脊椎ブロック対胸部硬膜外麻酔:コクランデータベース系統的レビュー
Yeung JHY et al.
腰仙部神経根痛に対する硬膜外コルチコステロイド注射:Cochraneシステマティックレビュー
Oliveira CB et al.
術後鎮痛のための腹横筋膜面ブロック:ランダム化比較試験の系統的レビューとメタアナリシス
Brogi E et al.
肩手術に対する肩甲上神経ブロックとインタースカレンブロック:システマティックレビューとメタアナリシス
Hussain N et al.
頸部経椎間孔硬膜外ステロイド注射:システマティックレビューとメタアナリシス
Manchikanti L et al.