三叉神経痛に対する高周波療法:系統的レビューと更新メタ分析
Radiofrequency Therapies for Trigeminal Neuralgia: A Systematic Review and Updated Meta-analysis
JOURNAL
Pain Physician
Pain Physician
YEAR
2022
Vol.25 No.9
AUTHORS
Zhang X, Peng L, Liu D
OVERVIEW — 概要
三叉神経痛(TN)に対する連続高周波(CRF)・パルス高周波(PRF)・パルス+連続高周波(PCRF)を比較した11試験・570名のSR/MA(2023年、Pain Physician掲載)。三叉神経痛に対する高周波療法の最適な施行方法(温度・モード)を系統的に評価した現時点で最新のエビデンス統合。
CONCLUSION — 結論
PCRFはCRFと比較して長期的な疼痛スコア改善で優れた傾向を示し、有害事象はPRFおよびPCRFでCRFより少ない。温度70℃未満のPCRFが有効性と安全性のバランスが最も良好。三叉神経痛に対する高周波療法では、CRF単独より感覚障害リスクを低減したPCRF(70℃未満)が推奨される。
主要な知見
11試験・570名を対象としたSR/MA(Wu 2019の更新版)
PCRFはCRFより長期的な疼痛スコア改善で優れた傾向(有意差は限定的)
有害事象発生率:PRF・PCRF < CRF(PRFとPCRFが安全性で優れる)
温度70℃未満のPCRFが有効性・安全性のバランスが最良
エビデンスの質は中等度であり、高品質RCTの追加が必要
Dr.Pain のコメント
三叉神経痛は慢性疼痛の中でも最も激烈な痛みの一つ。PCRFという組み合わせ手技は、PRFの神経保護作用とCRFの確実な神経遮断効果を組み合わせた実践的なアプローチ。温度管理が安全性の鍵であることは、日常臨床での手技設定に直結する重要な知見。
臨床的示唆
三叉神経痛に対してはPCRF(パルス+連続高周波)が有効性と安全性のバランスで最も優れた選択肢。特に温度70℃未満の設定が推奨される。CRF単独は有効だが感覚障害などの有害事象リスクが高い。
アブストラクト(原文)
三叉神経痛(TN)に対する連続高周波(CRF)、パルス高周波(PRF)、パルス+連続高周波(PCRF)を比較した11試験・570名のSR/MA。PCRFはCRFと比較して長期的な疼痛スコア改善で優れた傾向を示し、有害事象はPRFおよびPCRFでCRFより少なかった。温度70℃未満のPCRFが最も有効性と安全性のバランスが良好。
MeSH TERMS
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