難治性慢性疼痛に対するSCSおよびDRG刺激の患者満足度:システマティックレビューとメタ分析
Patient Satisfaction With Spinal Cord Stimulation and Dorsal Root Ganglion Stimulation for Chronic Intractable Pain: A Systematic Review and Meta-Analysis
JOURNAL
Neuromodulation
Neuromodulation
YEAR
2022
Vol.25 No.7
AUTHORS
Hagedorn JM, Romero J, Ha CT, D'Souza RS
OVERVIEW — 概要
SCS・DRG-Sの患者満足度を評価したSR/MA(2022年、Neuromodulation掲載)。PROSPERO登録済み。MEDLINE・EMBASE・Cochrane等から242文献を同定し、RCT 9件・観察研究23件(計25試験・1,355名)を定量的分析に組み込んだ。SCSとDRG-Sの患者満足度を統合した現時点で最大規模のメタアナリシス。
CONCLUSION — 結論
SCS・DRG-Sの患者満足度の統合推定割合は82.2%(95%CI 77.8-86.2%)と高い。研究デザイン・追跡期間によるサブグループ解析でも一貫して高い満足度が維持された。SCS・DRG-Sは慢性難治性疼痛患者の80%以上に高い満足度をもたらす有効な治療法であり、患者中心の治療評価においても優れた成績を示す。
主要な知見
患者満足度(SCS+DRG-S統合):82.2%(95%CI 77.8-86.2%)
研究デザイン・追跡期間によらず満足度は一貫して高い
25試験・1,355名の大規模統合解析
非産業資金による前向き研究が不足していることを指摘
Dr.Pain のコメント
1,355名を統合した大規模SR/MAで患者満足度82.2%という数字は、神経調節療法の臨床的価値を端的に示している。薬物療法・インターベンション治療に抵抗性の難治性慢性疼痛患者に対し、SCS・DRG刺激は積極的に提案すべき選択肢。産業資金研究への依存という限界は認識しつつも、実臨床での患者満足度の高さは多くの症例で経験的にも裏付けられる。
臨床的示唆
SCS・DRG刺激は難治性慢性疼痛患者の約82%が満足する高い患者満足度を示す。追跡期間に関わらず満足度が持続することは、神経調節療法の長期的有効性を支持する。ただし産業資金研究が多く、バイアスリスクに注意が必要。
アブストラクト(原文)
SCS・DRG-Sの患者満足度を評価したSR/MA。PROSPERO登録。MEDLINE・EMBASE・Cochrane等から242文献を同定し、RCT 9件・観察研究23件(計25試験・1,355名)を定量的分析に組み込んだ。全試験を統合した患者満足度の推定割合は82.2%(95%CI 77.8-86.2%)。研究デザイン(RCT vs 観察研究)や追跡期間(6・12・24・36ヶ月)によるサブグループ解析で有意差なし。
MeSH TERMS
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