背根神経節刺激はCRPSおよびカウザルギーに対して3ヶ月・12ヶ月時点で高い治療成功率を示した:無作為比較試験(ACCURATE試験)
Dorsal root ganglion stimulation yielded higher treatment success rate for complex regional pain syndrome and causalgia at 3 and 12 months: a randomized comparative trial
JOURNAL
Pain
Pain
YEAR
2017
Vol.158 No.4
AUTHORS
Deer TR, Levy RM, Kramer J, Poree L, Amirdelfan K, Grigsby E, et al.
OVERVIEW — 概要
CRPS-I/II・カウザルギー患者152名をDRG刺激(DRG-S)vs 従来型SCSに無作為割付したACCURATE試験(2017年、Journal of Pain掲載)。DRG-Sの優越性を初めてRCTで証明した画期的試験。DRG刺激は背根神経節を直接標的とすることで、従来型SCSより精密な疼痛部位への刺激を可能にする。
CONCLUSION — 結論
DRG-Sは3ヶ月時点の治療成功率(VAS 50%以上改善かつ神経学的合併症なし)でSCSを有意に上回った(81.2% vs 55.7%、P<0.001)。12ヶ月時点でもDRG-S群が有意に優れた成績を維持。体位変化による刺激感覚変動もDRG-S群で有意に少なく、特に足部・下肢遠位部のCRPS・カウザルギーに対してDRG-SはSCSより優れた治療選択肢である。
主要な知見
治療成功率:DRG-S 81.2% vs SCS 55.7%(P<0.001)
12ヶ月時点でもDRG-S群の優位性が持続
体位変化による刺激感覚変動がDRG-Sで有意に少ない(P<0.001)
QOL・心理的指標もDRG-S群で有意に改善
デバイス関連有害事象は両群間で有意差なし
Dr.Pain のコメント
ACCURATE試験はDRG刺激の有効性を示した最大規模のRCT。治療成功率81.2%という数字は従来型SCSの55.7%を大きく上回り、CRPS治療のパラダイムシフトをもたらした。特に足底・足趾・鼠径部など従来型SCSでは刺激が届きにくい部位への有効性が際立つ。慢性疼痛専門医として、CRPS患者へのDRG刺激の積極的な適用を推奨する。
臨床的示唆
CRPS・カウザルギーに対してDRG刺激は従来型SCSより有意に高い治療成功率を示す。体位変化による刺激感覚変動が少なく、下肢の特定部位への標的治療が可能。SCS抵抗例や体位変化で刺激感覚が変動する症例への切り替えを積極的に検討すべき。
アブストラクト(原文)
ACCURATE試験:152名のCRPS-I/II・カウザルギー患者をDRG刺激(DRG-S)vs 従来型SCSに無作為割付。主要エンドポイントは3ヶ月時点の治療成功(VAS 50%以上改善かつ神経学的合併症なし)。DRG-S群の治療成功率は81.2%、SCS群は55.7%(P<0.001)。12ヶ月時点でもDRG-S群が有意に優れた。QOL・心理的指標・体位変化による刺激感覚変動もDRG-S群で有意に良好。
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