下肢神経障害性疼痛に対する背根神経節刺激療法:エビデンスベースの文献レビュー
Dorsal Root Ganglion Stimulation for Lower Extremity Neuropathic Pain Syndromes: An Evidence-Based Literature Review
JOURNAL
Adv Ther
Advances in Therapy
YEAR
2022
IMPACT FACTOR
3.8
ジャーナル IF
CITATIONS
63
被引用数
AUTHORS
D'Souza RS, Kubrova E, Her YF, Alvarez-Pinzon AM
OVERVIEW — 概要
背根神経節刺激療法(DRG-S)は背根神経節に電極を留置して選択的に神経調節を行う新しい神経調節療法であり、CRPS・術後神経障害性疼痛・糖尿病性末梢神経障害・幻肢痛などの下肢疼痛に適用される。本研究はDRG-Sの有効性と安全性を評価したエビデンスベースの文献レビューである。
CONCLUSION — 結論
DRG-SはCRPS I/II型・術後神経障害性疼痛・糖尿病性末梢神経障害に対して従来型SCSより優れた疼痛軽減効果を示した。ACCURATE試験ではCRPS/PNPに対してDRG-Sが従来型SCSより有意に優れた結果(81.2% vs 55.7%の治療成功率)を示した。
主要な知見
ACCURATE RCTでDRG-SはCRPS/PNPに対して従来型SCSより有意に優れた(81.2% vs 55.7%の治療成功率)
足部・足首の限局した疼痛に対してDRG-Sの選択的鎮痛効果が特に優れる
糖尿病性末梢神経障害への効果も確認され、疼痛スコアを平均56%改善
幻肢痛・術後神経障害性疼痛にも有効であり、適応が拡大している
リード移動率が従来型SCSより低く(2.1% vs 10.8%)、安全性が高い
Dr.Pain のコメント
DRG刺激はピンポイント神経調節の革命です。従来型SCSが脊髄後索全体を刺激するのに対し、DRGは特定の神経節だけを狙い撃ちにできる。足のCRPSに悩む患者さんに、このオプションを知っているかどうかで治療の質が大きく変わります。
臨床的示唆
足部・足首のCRPS I/II型・術後神経障害性疼痛・糖尿病性末梢神経障害にはDRG-Sを従来型SCSより優先して検討する。ACCURATE試験のエビデンスに基づき、従来型SCSが無効だった症例にもDRG-Sの試験刺激を行う。
アブストラクト(原文)
Dorsal root ganglion stimulation (DRG-S) is a form of selective neuromodulation therapy that targets the dorsal root ganglion to treat lower extremity neuropathic pain syndromes. This evidence-based literature review evaluated the efficacy and safety of DRG-S for various neuropathic pain conditions.
MeSH TERMS
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