反復性片頭痛に対するエレヌマブの無作為化対照試験
A Controlled Trial of Erenumab for Episodic Migraine
JOURNAL
NEJM
New England Journal of Medicine
YEAR
2017
Vol.377 No.22
IMPACT FACTOR
96.2
ジャーナル IF
CITATIONS
1,129
被引用数
AUTHORS
Goadsby PJ, Reuter U, Hallström Y, Broessner G, Bonner JH, Zhang F, Sapra S, Picard H, Mikol DD, Lenz RA
OVERVIEW — 概要
CGRP受容体に対する完全ヒト型モノクローナル抗体エレヌマブの第3相RCT。反復性片頭痛患者955名を対象に、エレヌマブ70mg・140mg(月1回皮下注射)とプラセボを比較した。主要評価項目はMMDの変化量。
CONCLUSION — 結論
エレヌマブ70mg・140mgはともにプラセボと比較してMMDを有意に減少させ(-2.9日・-3.2日 vs -1.8日)、≥50%レスポンダー率も有意に高かった。副作用プロファイルはプラセボと同等であり、安全性・忍容性が確認された。
主要な知見
エレヌマブ140mgでMMD -3.2日(プラセボ比-1.4日の差)
≥50%レスポンダー率50.0%(140mg)vs 26.6%(プラセボ)
副作用プロファイルはプラセボと同等、注射部位反応のみ軽度増加
Dr.Pain のコメント
NEJM(IF 96.2)に掲載された被引用数1,129のランドマーク論文だ。CGRPを標的とした片頭痛予防薬の時代を切り開いた歴史的RCTであり、エレヌマブが片頭痛治療のゲームチェンジャーとなった根拠がここにある。MMD -3.2日という効果量は「中等度」に見えるが、月に3日以上頭痛が減ることは患者の生活の質に劇的な変化をもたらす。副作用がプラセボと同等という安全性データは、長期使用を支持する強力な根拠だ。
臨床的示唆
月4日以上の反復性片頭痛患者に対して、エレヌマブ70mgまたは140mgの月1回皮下注射を予防療法として検討する。既存予防薬(トピラマート・バルプロ酸)が無効または副作用で使用困難な場合に特に推奨される。
アブストラクト(原文)
This phase 3 randomized, double-blind, placebo-controlled trial evaluated erenumab (70mg or 140mg monthly) in 955 patients with episodic migraine. At 6 months, erenumab 70mg reduced monthly migraine days by -2.9 days and 140mg by -3.2 days versus -1.8 days for placebo (p<0.001). ≥50% responder rates were 43.3% (70mg) and 50.0% (140mg) vs 26.6% (placebo).
MeSH TERMS
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