慢性非がん性疼痛に対するオピオイド:システマティックレビューとメタアナリシス
Opioids for Chronic Noncancer Pain: A Systematic Review and Meta-analysis
JOURNAL
JAMA
JAMA
YEAR
2018
IMPACT FACTOR
55.0
ジャーナル IF
CITATIONS
1,420
被引用数
AUTHORS
Busse JW, Wang L, Kamaleldin M, Craigie S, Riva JJ, Bhatt M, Kirmayr K, Couban R, Agoritsas T, Guyatt GH
OVERVIEW — 概要
96本のRCT(n=26,169)を統合した大規模SR/MA。オピオイドはプラセボと比較して疼痛(SMD -0.69)・機能(SMD -0.30)を統計的に有意に改善したが、その効果量はMCID(最小臨床的重要差)を下回る小さなものであった。アミトリプチン・プレガバリンなど非オピオイド代替薬との直接比較では有意差なし。嘔吐リスクはオピオイド群で有意に高かった(RR 2.56)。
CONCLUSION — 結論
慢性非がん性疼痛に対するオピオイドの効果は統計的に有意だが臨床的に意義ある改善には達しない。非オピオイド代替薬との差もなく、嘔吐リスクが増加するため、慢性非がん性疼痛へのオピオイド処方は慢重に検討すべきである。
主要な知見
オピオイドはプラセボより疼痛・機能を改善するが、効果量は小さい(MCID未達)
非オピオイド代替薬との比較では有意差なし(エビデンスの質:低〜中程度)
嘔吐リスクが有意に増加(RR 2.56)
Dr.Pain のコメント
JAMAに掲載されたこのSR/MAは、慢性非がん性疼痛に対するオピオイドの有効性が限定的であることを明確に示した。非オピオイド代替薬との差がないという知見は、オピオイド処方の見直しを促す重要なエビデンスである。慢性疼痛治療においては、インターベンション・心理療法・理学療法を組み合わせた多角的アプローチが優先されるべきである。
臨床的示唆
慢性非がん性疼痛へのオピオイド処方は、効果が限定的でリスクがあることを患者に説明した上で、非オピオイド療法を優先すべき。
アブストラクト(原文)
慢性非がん性疼痛患者に対するオピオイドの有効性・安全性を評価したSR/MA。プラセボと比較して疼痛・機能の統計的に有意だが導小さな改善と関連し、嘔吐リスクを増加させた。非オピオイド代替薬との比較では優位性が示されなかった。
MeSH TERMS
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